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臨床心理士が面接で行う「臨床心理学」を基礎とした相談・支援の方法
「人格検査」と聞くと、自分の「品」が良い悪いを決めつけられるテストのようで、ちょっと抵抗を感じると思います。しかし、「人格」の原語はパーソナリティで、「性格の善し悪し」といった価値判断をこえて、学術的に人柄をとらえようという意図をもった、本来は中立的な用語です。
実際、性格が明るいから良くて、暗いからいけないなんて、だれが決めたんでしょう。そもそも、明るいとか、暗いとか、どうやって決めるんでしょう。臨床心理学では、そういった一方的な価値判断ではなく、そのひとがもつ人柄の特徴をとらえ、それを心理学的援助の素材として使うことができる「人格検査」を数多く開発してきました。
紙に質問が書いてあって○×をつけるものや、文章を書いたり、絵を描いたり、絵を見てこたえたりするものなど、たくさんの種類があります。大事なことは、人格検査は、受けたご本人の自己理解に役立つという点です。
自分のことは、自分が一番分かっているようで、分かっていないものです。
自分の内面的な成長のために、人格検査は役立ちます。