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臨床心理士が面接で行う「臨床心理学」を基礎とした相談・支援の方法
「催眠現象」は、いまだに誤解や偏見が多いのですが、不思議な怪しげなものではなく、誰にも起こりうる現象で、なかなか便利な利用価値の高いものです。
この「催眠現象」を心理援助で積極的に利用するのが「催眠療法」あるいは「臨床催眠法」です。実際に「催眠」を適切に利用すると、こころのもつれを解いたり、行動の型を修正することが可能であるといわれています。
また催眠中は、来談者が自分自身のこころの中の世界に没入することによって、想像(イメージ)力が活発になる傾向があります。この特徴を最大限に利用した心理療法が「イメージ療法」です。イメージによって、来談者自身でさえも気づいていないような、こころの働きを実にうまく表現することができ、さらに来談者にとっていきいきとした体験が得られやすいという特徴があります。
日々の生活において「外界の現実」に偏りがちになる時に、イメージのような「内界の現実」を取り入れることによって、「人のこころを癒す力」が発揮されるといわれています。