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臨床心理士が面接で行う「臨床心理学」を基礎とした相談・支援の方法
心身のさまざまな症状や問題で困難に陥ったとき、人間は可能な限り、まずは自分自身で解決の試みと取り組むことになるのではないでしょうか。
それでも進展が見出されない場合、セラピストや臨床心理士を訪れることになるかと思います。ただ、当然のことではありますが、セラピストという存在は、クライエントの方々に、いわゆるアドバイスを与えることはほとんどできないものです。
心理療法やカウンセリングの基本は、クライエントに耳を傾けることです。この「耳を傾ける」対象は、もちろんクライエントの心身なのですが、ここで不思議なことは、クライエントも、必ずしも自分自身の心身を熟知しているわけではないようだということです。
そこで、セラピスト・臨床心理士はクライエントとともに、クライエントの心身に耳を傾け始めることとなります。
クライエントの心の奥深くから贈られてくる「夢」にも、大きな関心を持って、耳を傾けることとなります。