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臨床心理士が面接で行う「臨床心理学」を基礎とした相談・支援の方法
人に症状や問題行動が見られると、その人の家族は、どうしてやったらよいかと思いをめぐらし、いろいろ試みるでしょう。子どものことであれば両親の心配は大きいでしょうし、兄弟もよく見ているものです。
家族療法は、ご本人とともに、そのような家族の方たちの相談にものりながら、家族ぐるみで、適切な対処法を工夫することによって、症状や問題行動の解決を図ろうという方法です。
日本には1984年頃紹介された比較的新しい方法で、まま見られる家族を問題の原因とみる方法とは異なっています。不登校や引きこもり、食の問題、性格上の問題、非行等々広い問題に適用され、成果を収めています。
本人も来談するなら最善ですが、まずは心配している方がコンタクトをとって、可能な形を話し合ってゆくとよいでしょう。親御さんだけと相談を始めるような場合もあるものです。
夫婦療法でも、同様に、鬱等互いの症状に対して有益な対処が工夫できるものですし、あるいは夫婦関係のあり方で困っているような場合、また離婚を考えているような時にも相談に乗ることができます。