2024年3月25日
文部科学省 初等中等教育局
児童生徒課長 伊藤史恵様
一般社団法人 日本臨床心理士会
会長 高田晃
要 望 書
スクールカウンセラーの選考について
時下、ますますご清祥のことと御慶び申し上げます。
日本臨床心理士会の活動に際しましては、平素からご理解ご協力を賜り深くお礼申し上げます。
さて、1995年度より開始されましたスクールカウンセラー(以下、SC)の活動について、弊会としましてはSC研修の実施や、全国47の団体会員と連携し心の専門家としての資質の担保を図るとともに、弊会の教育領域委員会が主催し各都道府県団体会員教育領域担当者会議を開催するなど全国のSCが高い専門性を保持し、且つ安心してSC活動に従事できるように努め、さらなるSC活動の発展に寄与できることを目指しております。
そのような中、2024年度の東京都公立学校スクールカウンセラーの選考に際して、SCから不安の声が多く聞かれます。
つきましては、現在SCとして任に就いている臨床心理士・公認心理師のみならず今後SCの職を希望する者にとりましても、今後の心理臨床活動について影響と不安を及ぼしうるのではないかと憂慮し、SCの選考を担当しておられる全国の教育委員会を対象に、下記につきましてご対応いただきますよう要望いたします。
記
1 SCの選考に際しては、選考基準を明確にするなど公平性・透明性を図る
2 選考作業においては、SC活動における心理支援業務の特徴や心理職の専門性について十分考慮する。
3 SCが行う心理支援の安全性・継続性を考慮し、児童生徒・保護者への説明や引継ぎが円滑になされるよう配慮する。
4 配置校の変更や契約終了においては、SCの最終勤務日を考慮するほか、単年の配置を避けるよう努める。
以上